そもそもPTAとは?~PTAの歴史~①

PTA

PTAってなんだよ

そもそもPTAが問題になっていると一口に言っても、何が問題なのか非常に複雑で
わかりにくいのが現実です。そこでPTAおじさんはPTAについて調べてみました。
まず、PTAは「Parent-Teacher Association」の略語です。
Parent=親-Teacher=先生 Association=協会、組織なので
簡単に言えば親と先生でつくった組織ということです。

PTAの歴史はアメリカの母親問題が~とかいろいろとあるのですが、
そもそもの目的は

「児童・生徒の健全な成長を図ること」にあるとされる

この「あるとされる」というのがとても重要だと私は考えています。
なぜなら明確にどこまでを「子供たちのために」行うのかは各PTAに
委ねられているともいえるからです。
例えば、以下のケースを考えてみましょう。子どもの集団登校についての
考え方についての意見です。

教育熱心なママ
教育熱心なママ

集団登校は安全のためだけではなく、子供の教育のためにも大切。
班のリーダーは共に登校する低学年の子を教育することを学べるわ

野性味あふれるパパ
野性味あふれるパパ

安全のためというのなら保護者が通学路に立って見守ったほうがいい
リーダー?そういう教育は学校で十分やっているよ

。。。いかがでしょうか?この意見はどちらも正しく思えます。つまり、

PTAは本質的にめちゃくちゃ揉めやすい組織だということです。
もともとの歴史をたどると戦後来日したGHQや米国教育使節団が

※イメージ
※イメージ

アメリカにはイイモノ(PTA)があるから日本もヤリナサーイ

と、言っただけです笑


なんせ正解がないのです。会社だったらある意味で社長が言ったことが正解です。
学校では校長先生や教育委員会が正解だと言えるでしょう。
PTAはPTA会長が言ったから正解、ではないのです。このようにそもそも揉めやすい
基盤を持っているのに、さらにややこしい問題が加わっているのが今のPTAだといえます。
ややこしい問題、それは「任意加入」問題です。

任意加入問題ってなんだよ

皆さんはPTAに加入するときに加入の意思確認や加入届を書いたことがありますか?
多くの方は今までそんなことを気にすることもなく、PTA会費を徴収されています。
これは各地域の自治会などにも似たものです。いわく、昔から入っているのだから
当然入るものなのだ、と。

近年、世界ではDE&I(多様性 Diversity、公平性 Equity、包摂性 Inclusion の頭文字)
といった考えが広まっています。めちゃくちゃ簡単にいうと「いろんな人がいるけど
無視しないでそれなりにうまくやっていこうぜ」みたいな感じです。
こういう考え方はその善悪はさておき、日本における「強制、義務」といった
昔ながらの考え方とは相容れない。水と油のようなものなのです。

PTAもまさにその水と油問題に直面しているといえます。
今までは入るのが当たり前だったがいつのころからか絶対に入らなきゃいけないの?
という疑問を持つ人が増えているのです。疑問はあっても加入者にメリットがあれば
存続するように思うのですが、これは各PTAの質の問題もあるのだと思います。
問題のあったPTA組織は次々に解散していっているのです。


◆解散した主な団体

所在地(都道府県・市・学校名)種別時期主な要因解散後のモデル
岡山県連合会解散24年度末会員数減、財政難、存在意義の低下なし
東京都立川市柏小学校解散22年度末役員不足、活動の形骸化、現代社会への不適合、保護者の圧倒的支持学校による直接ボランティア募集
長野県松本市筑摩野中学校解散22年度末加入率低下、役員不足、保護者の支持新たな有志団体設立予定
滋賀県大津市志賀小学校解散2020年役員不足、負担軽減、地域連携強化新組織「はなぞの会」
埼玉県草加市松原小学校解散20年度末コロナ禍、役員退任、義務的運営への疑問ボランティアセンターとサークル制
千葉県流山市小山小学校解散予定25年3月役員不足、活動の地域学校協働本部への移行地域学校協働本部が継承
滋賀県長浜養護学校解散予定25年3月末役員不足、教職員への業務依存、家庭事情(特別支援)新サポーター制度「Asukumu」
東京都大田区嶺町小学校改革(PTOへ)約10年前詳細不明完全ボランティア制PTO
大阪府高槻市赤大路小学校改革時期不明詳細不明任意加入徹底、活動スリム化、IT活用
埼玉県さいたま市栄和小学校改革時期不明役員募集の困難さ(SNS発端)、市教委との連携「させられる」から「共感・賛同」へ
兵庫県丹波篠山市岡野小学校改革(PTOへ)約2年前役員負担大任意加入、会費減額、市P協脱退、エントリー制、賛助会員
※おじさん調べ
おじさん
おじさん

どうした!岡山県!笑

こんなにも解散したPTAがある!
と驚くなかれ、よくよく見てみると実は形を変えただけなのではという疑念が生じます笑
新サポーター制度って。。。

長くなったので1回まとめますと、解散するPTAが増えているのは本当です。ただし、別の形で子供たちの支援をしているのも実情です。
だって想像をしてみてください。PTAがやっていること、全部が無駄ですか?
私は思うのです。無駄なら、無駄なことをやめたらいいと。そして、皆で話し合って本当に必要なものだけ残していけばいいんじゃないですか?と実は問いたいのです笑

ただし、もう一つややこしい問題があります笑それは、PTAの上部団体のお話です。
長くなりましたのでこれは次回以降でお話ししますね。

読んでくださってありがとうございました!

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